沖縄専門の事業承継・M&A・後継者不足のご相談なら
私は、沖縄に移住する前、料理人として東京の中華料理店で働いていました。30代のとき、沖縄に移住して開業しようと決意したのですが、当時沖縄には女性も気楽に入れる綺麗な中華料理店がなかった。内装が綺麗でカフェとしてもくつろげるような中華料理店があったら良いなと思い、上海ヌードル&カフェ 珊を開業しました。
はじめは苦労しましたが、3年ほどで事業も軌道に乗り始め、テレビや新聞にもでるようになりました。ただ、創業8年がたち、慢性的な人手不足にも悩まされ、子供ともなかなか会えない生活が続くなか、リタイヤして残りの人生を悠々自適に過ごしたいと思うようになったのです。
M&Aという言葉は元々知っていたので、事業売却を決意し、県内のM&A仲介会社に相談しました。ただ、そのときは買手企業は見つからず、今までと変わらない生活のまま1年が経過しました。1年後にもう一度売却に向け動き始め、ネットで専門家を探したところ琉球M&Aパートナーズさんを見つけ、相談してみることにしました。
相談してから一か月もたたないうちに買手が見つかりましたね。琉球M&Aパートナーズさんは、HPからの問い合わせでM&Aに積極的な買手企業候補リストを保有しているので、沖縄県の飲食店の買収ニーズのある企業をすぐに紹介してくれました。その後すぐにトップ面談をしたのですが、その場ですぐ決まってしまいました(笑)正直あっけらかんとしましたが、その買手企業は本当に上海ヌードルの事業をリスペクトしてくれ、事業に対する想いの部分で共感してくれたので、もうこのまま進めてしまおうと決心しました。
長野さんからは、他にもご紹介できる買手候補はいますよ、と言われましたが、私は性格的に天秤にかけることはしたくありませんし、逆に今の買手候補さんに惚れ込んでしまったので、他とはもう会いませんでした。
いよいよその後がM&Aというのか、書類の準備や行政手続き、法的な問題もクリアしていくことになりますが、事務面は琉球M&Aパートナーズさんが全てしてくれ私はハンコを押すだけでしたので本当に楽でした。M&Aの交渉中も私はお店に立ち続けていましたので、本当に助かりましたね。買手企業とお会いしてから一か月もたたないうちに契約締結となりました。
泣いてくれる人もいましたね。ただ、買手の社長さんも若い方でしたし、皆さん気持ちを新たにして頑張ってくれました。一人もやめることなく従業員の引継ぎができて本当に良かったです。
まだ引継ぎ期間中なので店舗にたっています。今は糸満市に家を建てていて、落ち着いたらそちらに引っ越して小さな中華弁当屋でも営みながら、家族と一緒に過ごそうと思っています。
ある意味楽しかったですね。話が進んでいくうちに、M&Aのことも理解していき、今は他の人にも進めたい気持ちですね。私くらいの年齢だと10年くらい事業を続けてきて、もう疲れて辞めたいとか、他のことをしたいという方も多いと思います。M&Aが今後も良い形で広まると良いですね。