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M&Aご成約者インタビュー

株式譲渡事例 沖総管材株式会社様

創業からM&A・・・そして現在(いま)

>>>まずは「沖総管材株式会社」の設立からの経緯をお教えください。

大学卒業後、大阪の管材業界で働き、その後34歳で沖縄に帰郷し地元の管材の会社に入社しました。この会社で頑張っていこうとした矢先、その会社は倒産してしまったのです。

元々起業も考えていたので、思切って自分の会社を立ち上げました。初めはほとんど睡眠もせずにがむしゃらに働きました。順調に会社も成長していましたが、ある日会社に火をつけられ、全てがなくなってしまいました。あのときは本当に諦めかけましたね。

ただ、自分の性分というか、逆境のときほどパワーがみなぎるんですね。その後色んな人の支えもあって、更に会社を成長させることができました。

沖総管材株式会社の新垣社長(写真左から二番目)

>>>M&Aを考え始めたのはいつ頃ですか?

65歳を過ぎ、70歳という節目が見えてくると、自分の会社の将来のことを真剣に考えるようになりました。

自分には子供が二人いますが、両方東京で働き、自分の会社を継ぐことはありませんでした。

廃業するしかないかな、とも思っていただのですが、東京では中小企業のM&Aというのが活発に起こり始めていることを知りました。M&Aという言葉は知っていたものの、正直はじめは「乗っ取り」とか「身売り」とか悪いイメージしかありませんでしたね。

しかし色々と調べてみると、M&Aって良いのではないかと思い始めました。会社を存続させ、従業員の雇用も守られるし、創業者利益も得られる。M&Aを決意しました。

>>>琉球M&Aパートナーズと出会った経緯をお聞かせください。

長野さんと出会ったのは売却に向け舵を切ってから2年が経った時でした。

それまでは県外の複数のM&A仲介会社に依頼していたのですが、なかなか決まりませんでした。やはり担当者が県外にいるので、あまり話もできず、相手が本当に動いてくれているのかどうかもなかなか見えませんでした。

そんなとき、たまたまですが長野さんに出会いました。沖縄にもこんな会社があったのは知りませんでしたね。

>>>買い手は見つかりましたか?

長野さんは他の仲介会社の担当者とは違いましたね。立ち上げからこれまでのことを親身になって聞いてくれました。業界、事業内容もすぐに理解してくれて、すぐに買手候補リストを出してくれました。

彼は元々東京でM&Aをしていたので、県外のネットワークもあり、私の知らないような会社もありました。その中から当社をもっと成長させてくれるような相乗効果が期待できる買手候補に絞っていき、数社に長野さんから打診してもらいました。

その中で2社が興味を持ってくれました。2社とも会いましたが、うち一社の神奈川管材さんはトップ自ら沖縄に来てくれて、面談の3日後には意向表明書が出てきました。トップ面談でも波長があいましたし、この会社なら当社をさらに成長させてくれると確信を持てたので、神奈川管材さんと交渉を始めることにしました。

今後の戦略を話し合う両社のトップ

>>>M&Aの交渉の過程をお聞かせください。

こちらの意向も伝えた後すぐにデューディリジェンス(買収監査)が始まりました。デューディリジェンスといっても何をするのか全く分かりませんでしたが、長野さんが一から全てをサポートしてくれたので安心して進めることができました。

ただ、様々な資料を開示依頼される中で、火事で焼失した資料もあり困りましたけど(笑)

その後売買契約書の締結をしますが、M&A特有の法律なので内容がさっぱり分かりません。長野さんに一つ一つ内容を分かりやすく教えてもらい、内容を詰めていきました。

>>>クロージングの日の心境はいかがでしたか?

寂しくなりましたね。たくさんのことを犠牲にして、自分の子供のように育てた会社ですから。

長野さんもその気持ちが分かっていたんでしょうね。クロージング前日もずっと私に寄り添ってくれました。ただ、私もしばらく会社に残りますし、神奈川管材さんと協力して沖総管材をさらに良い会社にしていく期待が大きかったですね。

>>>従業員さんの動揺はなかったですか?

クロージング日に話をしましたが、意外に動揺はなかったですね。

私も高齢で後継者がいないのはみんな分かっていましたので、ある程度予想はしていたのでしょう。

これからどうなるのか分からない不安はあったでしょうが、神奈川管材さんから丁寧に説明してくれたので皆さん安心していました。

クロージング日に握手する両社トップ

>>>現在(いま)はどうされていますか?

今までと変わらず仕事をしています。M&Aといってもサインをして全てが終わる訳ではありませんから。

神奈川管材の力も借りながら、沖総管材を更に良い会社にしていくよう頑張っています。

ただ責任からは解放され、精神的に楽な状態で仕事をしていますので楽しくてしょうがないですね。東京に行って子供とも遊びましたし、前はできなかったことをして人生を楽しんでいます。

>>>最後に、人生で一度きりのM&Aを経験されたご感想を御願い致します。

本当に良いご縁となりました。神奈川管材さんに当社を評価頂いて、私がこれまでしてきたことは間違っていなかったと思えました。

M&Aといっても右も左も分かりませんでしたが、長野さんが初めから終わりまで徹底的にサポートしてくれたので安心して手続きを進めることができました。今でもたまに食事にいったりして、当時の思い出話をしています。

本件を担当した弊社長野(写真左端)